【社説】セウォル号追悼を拒まれた大統領と首相
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.17 10:05
セウォル号から1年を迎えて追悼のため彭木(ペンモク)港を訪れた朴槿恵(パク・クネ)大統領が、セウォル号の犠牲者家族から敬遠された。16日午前に伝えられた大統領の訪問の知らせに家族たちは焼香所を閉鎖し、政府を批判して覚醒を促すプラカードだけを掲げておいたまま彭木港を離れた。大統領は誰もいない彭木港の防波堤の上で対国民発表文だけを読んだ。これに先立ち李完九(イ・ワング)首相も午前中に安山(アンサン)の焼香所を訪れ、遺族たちの拒否にあって弔問もできずに踵を返さなければならなかった。
朴大統領の彭木港行きは、セウォル号をめぐる対立をしずめるどんな効果も上げられなかった。朴大統領は談話文で「船体を可能な限り早く引き揚げて、被害者家族の苦痛を軽減して差し上げるために最善を尽くす」と明らかにした。しかし4・16家族協議会は談話文の発表直後である同日午後2時に安山で開く予定だった追悼式まで中止にしながら「大統領の談話内容は言うまでもない話」と一蹴した。