【社説】セウォル号から1年…いまだに何も変わっていなかった(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.16 12:24
セウォル号から1年。この瞬間、最もみじめなのは「痛恨の反省文」しか書くことがないという事実だ。大韓民国はセウォル号以前もすでに無能で、病にかかっていた。生命のないお金のために生きて呼吸する生命を捨てた業者、集団の利益を得ながら公共の利益は冷遇した官僚、無事安逸に陥った政府、リーダーシップの不在…。韓国社会の道徳指数は最悪だった。総体的に無能な国家は、斜めに傾いた状態で西海岸(ソヘアン)を漂った「セウォル号」の沈没を防げずに304人の生命を水葬させてしまった。
とうてい信じられない不幸を通じて私たちは、これまで冷遇してきた積弊を直視することになった。期待以下の国家の実力とレベルを目撃し、政府・政界・国民は「セウォル号以前と以後の大韓民国は変わる」と誓った。朴槿恵(パク・クネ)大統領は悲壮に「国家改造」を約束した。セウォル号は私たちに、新しい未来を切り開かなければならないという注文を残した。