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【時視各角】お金と貪欲が招いた成完鍾の悲劇=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.14 16:11
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成完鍾(ソン・ワンジョン)元京南企業会長はスーツのズボンにパッディングの上着を着て北漢山(プッカンサン)に登った。京郷新聞の記者と電話をした後、ポケットに56字のメモを残して首をつった。現場の携帯電話2つは電源がついていた。位置追跡を通じて必ず自分の悔しい死を知らせてほしいという意図が感じられる。

彼の予感通り「成完鍾リスト」は与党を荒廃させる核爆弾となった。青瓦台(チョンワデ、大統領府)とセヌリ党は喪家の雰囲気だ。新政治民主連合の立場は劇的に反転した。検察が京南企業に手をつけた先月20日には「“MB(李明博)マン”成完鍾に対する捜査が見せかけのレベルに終わってはいけない」とし「聖域なく調査するべきだ」と要求した。しかし昨日は「成完鍾を2度殺すことはできない」とし「リストの究明に全力をつくす」と述べた。

 
政界は彼の「背信感」が極端な選択を招いたと見ているようだ。しかし成氏と長く取引してきた金融界の見方は違う。根本原因を「お金」と見ている。最も多くの資金を回収した輸出入銀行側は「京南企業は経済や市場の論理より、常に政界-金融当局を前面に出し、良くない関係だった」と記憶していた。メーン銀行の新韓銀行側も「資本が蚕食されても資料提出要求は無視し、お金ばかり要求してきた汚ない取引先」とした。法定管理を控えて京南企業が手を後ろに組むと、それとなく追加貸出の圧力を加えていた金融当局は困惑し、取引銀行までが当惑する状況になったという。

京南企業の没落をベトナム・ハノイに建設した「ランドマーク72」に探す分析が少なくない。1兆2000億ウォン(約1300億円)を注ぎ込んだ。竣工2、3年後に新規分譲が集中するベトナム特有の慣行にインターコンチネンタルホテルとの入居交渉があまりにも長引き、困難に陥ったのだ。流動性危機に直面した成氏は一歩遅れてランドマーク72の売却に乗り出したが、失敗した。9000億ウォンで買収希望者が現れたが、「損をして売ることはできない」と欲を張り、ゴールデンタイムを逃した。


【時視各角】お金と貪欲が招いた成完鍾の悲劇=韓国(2)

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