【コラム】黒字に隠れた韓国輸出不振の深刻性(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.04.14 09:46
3月の輸出実績が発表された。通関基準で前年同月比4.2%減の470億ドルだった。政府はもちろんメディアさえも「過去最大の黒字」または「38カ月連続貿易黒字」に焦点を合わせ、輸出不振の深刻性を感じていない。
今回の輸出実績が衝撃的な理由は次の通りだ。
まず、現在の輸出不振は3月だけのことではなく、かなり以前から続いてきたという点だ。一昨年と昨年の初め、何度か輸出が増えない停滞した姿を見せ、2014年7-9月期からは3期連続で輸出増加率がマイナスとなっている。これは非常に珍しく、尋常でない前兆だ。四半期別の輸出が3期連続で減少したのは1980年以降、歴代5番目に長い輸出減少だ。