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【グローバルアイ】中国人観光客1000万人時代の逆説=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.14 08:52
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先週北京では、韓国文化院主導で韓中人的交流1000万人突破記念式があった。昨年韓国を訪問した中国人が613万人、中国を訪問した韓国人が418万人という史上初の記録を祝う場だった。韓服と中国伝統衣装チーパオ(旗袍)のファッションショーからサムルノリまで多様な行事や公演もあったが、いずれも爆発的な人気を呼んだ。

大きな問題のない現在の韓中関係を考慮すれば来年には遊客(中国人観光客)1000万人時代が開かれることは明らかだ。それならば、それは持続可能だろうか。韓国は「そうだ」というが、中国は「そうだな」だ。最近韓国を訪問した30代の個人遊客の不満。「韓流もショッピングも良かった。でも『七天』がなくて不便だった」。西側諸国にはセブン・デイズ・イン(seven days inn)として良く知られた七天は、如家とともに中国最大の中低価格ホテルチェーンだ。中国300都市に2500余りのホテルがあってタイ・マレーシアなどに進出した。会員は8000万人余り。中国式サービスに価格も一日10万ウォン前後なので30代以下の若者たちが愛用している。

 
少し前、七天の関係者が韓国を訪問して関連業界に協力の意思を打診した。答えは「知らないブランドだ。現在も中国人が多いが協力する必要はあるのか」という素っ気ないものだった。彼は現在韓国への遊客の66%が30代以下の個人だという事実が分からずに出てきた反応だと理解した。以下は彼の結論。「韓国のこうした姿勢が変わらなければ、1000万人遊客は長く持って2~3年だ」。

現在韓国の宿泊施設は、高級ホテルの場合日本人観光客の急減により空室率が半分に近い一方、中低価格ホテルは不足している。ある中国の旅行会社社長の不満だ。「中国の旅行業界はソウルと済州(チェジュ)・釜山(プサン)という3つの観光地のショッピングと見学地の受け入れ限界がちょうど1000万人とみている。これを超えたら地方に遊客を分散させるべきだがインフラ不足が問題だ。最近、湖南(ホナム)線の高速鉄道開通で光州(クァンジュ)広域市や全州(チョンジュ)など一部の都市観光は可能だが、宿泊や免税店などの施設不足が指摘されている」。

続いて彼の提案。「遊客の貸し切り高速鉄道を運用すれば部分的に遊客の分散は可能だが、韓国の観光業界が同意するか疑問だ」。遊客ヘッジング(リスク分散)がないという言葉も中国人からしばしば聞く。北朝鮮や高高度ミサイル防衛(THAAD:サード)体系などの問題で韓中関係に狂いが生じれば遊客の引き潮は火を見るよりも明らかだが、その後の対策がないからだ。

最近、香港で中国反対デモが起きると、隣接する深セン市が香港への訪問を1週間に1回に制限するビザ発行に出たのが良い例だ。だから言う話だ。1000万人突破のお祝いも必要だが、こうした問題を考えるフォーラムも一緒に開いていたら、さらに良かったのではないだろうか。

チェ・ヒョンギュ北京総局長

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