パラオ訪れた天皇…「悲しい歴史忘れてはならない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.10 08:41
今年、戦後70年を迎えて過去の歴史に対する反省を強調してきた明仁天皇が9日、太平洋戦争の激戦地パラオ共和国で追悼の歩みを続けた。彼は旧日本軍の戦没者の碑を訪れたのに続き、米軍の慰霊碑も訪問した。過ちの戦争の歴史を繰り返してはいけないという確約であり、和解と平和のジェスチャーだと解釈されている。天皇は前日パラオに発つ直前の羽田空港での歓送式で「太平洋に浮かぶ美しい島で悲しい歴史があったことを決して忘れてはいけない」と強調した。
明仁天皇夫妻はこの日午前パラオ南側ペリリュー島の最南端にある西太平洋戦没者の碑を訪れた。日本政府が1985年に建てた日本軍の追悼碑だ。ペリリュー島は1944年9月、日本の駐屯軍と島を奪還するために上陸した米軍間に激しい戦闘が繰り広げられた場所だ。当時日本軍1万人、米軍1700人が戦死した。天皇夫妻はパラオ戦闘で生き残った旧日本軍兵士と犠牲者遺族らが見守る中で献花台に日本から持ってきた白い菊の花を供えた。深く頭を下げて戦死者の霊を慰めた。彼はまたペリリュー島と同じように多くの犠牲者が出たという約10キロ離れたアンガウル島に向かって静かに頭を下げた。