【社説】イラン核妥結で試される韓国の外交力
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.04 12:52
12年以上続いてきたイラン核問題がついに解決の局面に入った。主要6カ国(国連安保理常任理事国+ドイツ)とイランのマラソン交渉が昨日未明、劇的に妥結した。6月末に予定された最終期間まで追加交渉を通じて技術的な細部事項を埋める問題が残っているが、これまで議論された主な争点はほとんど解消された。オバマ米大統領が特別声明で明らかにしたように、イランの核開発を防ぐ「歴史的合意」といっても過言ではない。世界核不拡散の歴史に残る交渉と評価できる。
2002年8月、イランの反政府団体が軍事的な目的でイラン政府がウラン濃縮施設を秘密裏に稼働していると暴露したことで始まったイラン核問題は、国際社会の最大の難題の一つだった。平和的な核利用の権利を主張するイランと、核兵器開発を疑うイスラエルの激しい対立の中、軍事的衝突の危険が高まり、中東・世界情勢の不安につながってきた。しかし2013年にイランに交渉派のロウハニ政権が発足し、外交的「政治功績」を意識したオバマ大統領が「外交を通じた解決」路線に転じ、交渉の転機が生じた。