【コラム】イラン・北朝鮮核交渉の6つの問題点(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.03 11:45
ここ米国・ワシントンDCではすべての人が米国・イラン核交渉に注目してきた。ジョン・ケリー米国務長官はスイス・ローザンヌに長く留まって核交渉に参加している国連安保理常任理事国とドイツ(P5+1)・欧州連合・イランの間で交渉妥結を指揮した。北核問題を解決するための6者協議以来これほど「大きな掛け金」がかかった外交舞台もなかった。これらの交渉に直接参加したり局外者として観察した経験を基に私は次の通りいくつかの問題を指摘することができる。
最初に、今回の交渉はイランに対する信頼の欠如が目立つ。もちろん6者協議も同じだった。数十年にわたる敵対関係のために疑いの水準が克服することは難しいほどだ。信頼水準が低いためイラン・北朝鮮の事例では漸進的で段階的な履行措置が必要だ。北朝鮮はこれを「行動対行動」の原則と呼ぶ。国際政治学理論では「しっぺ返し(tit-for-tat)」戦略と知られている。このような意味だ。合意したことを守るには相互信頼水準がとても低いため一方が1歩動けば相手側もこれに対し相応する方向で1歩動かなければならない。そして最初のステップは両側が同時に取らなければならない。