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【BOOK】慰安婦冷遇する日本、その根っこは天皇制…大江健三郎「日本政府の謝罪、充分ではない」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.01 10:24
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『水死』

大江健三郎著、パク・ユハ訳、

 
出版:文学ドンネ、452ページ

価格:1万5000ウォン

「日本軍の慰安婦は、天皇制までその根っこがつながる日本社会の男性中心主義が招いた女性差別の結果だ。犯罪行為があったとみている。だが日本政府は十分に謝罪したとは思わない。しっかり謝罪しなければならない。それを拒否するのは女性を軽視することだ」。

ノーベル文学賞の受賞作家である日本の大江健三郎氏(80)が、慰安婦問題について徹底的に謝罪しない日本政府を叱責した。日本社会の精神的な求心点である天皇制まで取り上げながらだ。

2009年に長編小説『水死』の韓国出版に合わせて3月13日、ソウル西橋洞(ソギョドン)のカフェで開かれた記者懇談会の席。大江氏は日本国内の代表的な良心的知識人らしく、小説の話よりもデリケートな政治イシューに先に触れた。彼は前日に開かれた延世(ヨンセ)大学創立130周年記念フォーラムでも日本政府に対し苦言を呈した。この日の懇談会でその事に言及して「戦争に反対する平和憲法を直そうとする安倍政権の動きに反対する」と話した。「20年以内に核兵器を使う大きな戦争が起きそうにないという点で世の中は希望的だが安倍政権は周辺国の平和のためにやっていることがない」と批判した。

新作はこうした批判的知識人としての大江氏の姿勢がそのまま感じられる作品だ。小説の主人公はさまざまな面で大江氏に似たような小説家、長江古義人だ。彼の悲劇的な家族史、古義人の作品世界全体を演劇化しようとする女性演劇人ウナイコに近づく受難などが小説の中心素材だ。だが結局、小説が問題視するのは残酷な敗戦につながった日本の曲折した近代、ウナイコを犠牲の羊に転落させる日本社会の根深い女性差別の慣行などだ。大江氏は日本の現代文学の礎を築いたことで評価されている作家・夏目漱石(1867~1916)の代表作『心』に盛り込まれた軍国主義的な要素、靖国神社の参拝行為まで小説の挿絵として動員して日本社会の「非正常性」を問題にする。

天皇制が議論されるのは、古義人の父である長江先生の死に関するミステリーを暴く部分からだ。極右指向の長江先生は、負けることが明らかな戦争を続ける日本帝国に絶望したあげく、とんでもない考えを抱いた若い将校らと共に戦闘機を利用して天皇が暮らしている帝国の首都を自殺爆撃する計画を立てる。偉業直前に将校は引き返すが長江先生は蜂起計画をあきらめず、ちょうど集中豪雨で洪水になった隙間を利用して村を離れようとしたが水死してしまう。問題は父親が船に乗って出て行き、急流に巻きこまれて死ぬかも知れないという事実を古義人がぼんやりと察しながらも父親を救う行動をとれなかったという点だ。その経験は古義人の心の中で消すことのできない罪の意識として残り、一生彼を困らせる。古義人はどこまでが真実でどこから幻想なのか曖昧な夢を繰り返し見る。


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    2015.04.01 10:24
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