【コラム】韓国の代案はどれほど持続可能か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.27 16:48
今月初め、市民が参加して社会を革新している現場を取材するため海外へ行った。飛行機を乗り換えるためにオランダのアムステルダム空港に降りた。次の便に乗り換える前、審査官が最終目的地のスペインで何をするのか細かく尋ねた。「オランダを訪問するわけでもないのになぜだろうか」という疑問はスペインに入国してから解けた。スペインの空港では荷物を取って出て行くだけでよかった。欧州連合が一つの国境で結ばれたことを忘れていたのだ。
実際、スペインに向かう途中は半信半疑だった。国際通貨基金(IMF)が昨年発表した1人あたりの国民所得(購買力基準)ランキングで韓国はスペインを上回っていた。世界を掌握した強大国とはいえ、経済危機の度に名前が挙がり、韓国よりましなところがあるのだろうかと疑った。しかし欧州連合の未来に向けた悩みと努力はスペインでもそのまま確認された。超高速通信網が世界最高レベルに構築された韓国と比べ、むしろインターネットが遅いスペインで、情報通信(IT)技術を活用して社会問題を解決しようとする知識人の動きは「超高速」だった。