【コラム】米中の間に挟まれた韓国のジレンマ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.27 10:46
韓国が昨日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を宣言した。韓国はその間、米国と中国の間で身動きが取れなかった。米国は韓国のAIIB参加を引き止めた。韓国にとって米国より2倍大きい輸出市場である中国は参加を勧めた。その間、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は安保利益と経済利益を同時に追求しようとする動きを見せた。韓国のAIIB参加決定はこうした悩みの産物だろう。英国をはじめとする米国の主要同盟国が参加を決めたため、韓国の足取りは軽くなった。また韓国は中国の意思に反し、高高度ミサイル防衛(THAAD・サド)体系を配備するようだ。朴槿恵(パク・クネ)政権は米国・中国という“クジラ”を操る意気揚揚な“エビ”に浮上した。必ずしもそうとばかり見ることはできないが。
もちろん韓国は中国と米国の間で適切な均衡を維持していかなければいけない。AIIB、THAADともに前向きな信号を送ったのも均衡のためだ。問題は韓国が受動的に反応するように映る点だ。またリーダーシップを発揮すべき時に計算するように見える。韓国はただ強大国に反応するのではなく、アジアで新しい規則と規範を創出するリーダーにならなければいけない。安保のために米国を、経済のためには中国を選択するのは、いくつかの面で危険な選択だ。AIIB問題は「韓国が擁護する国際経済の規則が北東アジア国際関係で維持されるだろうか」という質問と核心的に関係していた。単にAIIBに参加するかどうかという点を越える戦略が韓国に必要だった。