【グローバルアイ】韓国銀行の金利引き下げ、どこに向けて放つ矢なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.24 08:51
一挙手一投足が関心対象という観点から見るならば、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は並のスーパースターにも引けを取らない。連邦公開市場委員会(FOMC)直後に開かれるイエレン議長の記者会見は全世界の耳目が集中する。韓国時間では明け方なので韓国の経済通も明け方には寝ていられない。記者会見をリアルタイム中継するウェブサイトにはアクセスが集中する。こうした風景の背景にはFRBの変化がある。金融危機に直面したFRBは市場との疎通に方向を定めた。あいまいな説明で本心がわからなかったグリーンスパン元議長時代との決別だ。
その後に続いたバーナンキ前議長とイエレン議長は市場が呼応してこそ金融を緩める効果があると考えた。経済がある程度回復し資金を回収する時になるとFRBは疎通にさらに神経を使う様相だ。どのような状況になれば金利を引き上げるのか市場にヒントを与え、あらかじめ備えられるようにしようと全力を挙げる。市場が突飛な動きをして混乱が起きるのを最大限防ごうという意図だ。