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あふれる中国鉄鋼に…韓国メーカー「非常事態」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.23 11:17
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中国の鉄鋼輸出が急増しながら韓国鉄鋼業界が緊張している。

22日、世界鉄鋼協会によると、今年1月の中国の鉄鋼輸出は1年前の同じ期間より63%増加した920万トンを記録した。このような傾向なら、今年中国の鉄鋼輸出量は2000年以後最大だった昨年(8210万トン)水準を超えるものと予想される。

 
中国が景気鈍化によって増えた鉄鋼の在庫を低価格で海外に販売し、韓国をはじめ米国、欧州、インド、オーストラリアなどから反ダンピング関税賦課、関税引き上げなど市場保護の動きが起きている。

中国は2000年代に入り、不動産を中心に開発ブームが起きて鉄鋼生産量を急激に増やした。だが、昨年から景気が鈍化したうえに今年7%の成長も難しいとの見通しが出てきながら鉄鋼需要が急減している。中国内の鉄鋼使用量増加率は2014年1%だったことに続き、今年は0.8%にとどまるものと推定されている。これに伴い、韓国、米国、欧州、インド、オーストラリアなどに輸出される物量が急増している。

業界では中国産鉄鋼の輸出急増で韓国企業が最も大きな打撃を受けるとみている。韓国鉄鋼協会によると、昨年における中国産鉄鋼材の輸入規模は1340万トンで前年比34.9%増加した。特に、船舶に使われる厚板市場で中国産の占有率が急速に拡大している。国産厚板価格は1トンあたり90万ウォン台であるのに比べ、中国産は60万ウォンと価格差が大きい。最近、中国産厚板価格が1トンあたり55万ウォンに下がる兆しを見せて、価格差はさらに広がる見通しだ。

現代製鉄と東国製鋼は、昨年5月末に低価格の中国産H形鋼輸入が増えて大きな被害を受けているとし、アンチダンピング容疑で政府に提訴することもした。

鉄鋼業界関係者は「政府が中国産鉄鋼材の便法輸出(正規の手続きを踏まない輸出)と国産と偽って売る行為を徹底的に取り締まり、市場秩序を正さなければならない」と話した。

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