「THAAD論争、一気に波紋広がる…選択肢を幅広く持つべき」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.19 14:32
高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の導入をめぐる論争が非正常的に過熱したと、外交・軍事専門家らは診断した。THAAD論争に関し、中央日報が18日に開催した専門家招請緊急イシュー診断討論会で、軍事専門家のキム・ジョンデ『ディフェンス21プラス』編集長は「韓国が導入するかどうか計画も検討していない状況で、米国の武器をめぐり波紋が広がっている」とし「外国で開発された特定武器一つにアイドルグループの人気のように異常な“安保ポピュリズム’様相が形成された」と述べた。パク・フィラク国民大政治大学院長は「THAADに装着されたレーダーは技術的に中国大陸間弾道ミサイル(ICBM)を探知できない」とし「中国は米国中心の同盟関係が中国を包囲するものだとみて問題視したようだ」と主張した。パク院長は特に「金章洙(キム・ジャンス)元国防部長官が駐中国大使に内定しただけに、中国指導者にTHAAD配備について十分に説明すれば誤解が解消されるだろう」とし「在韓米軍が軍事的な必要によって米国の予算でTHAADを配備するなら、我々が反対したり興奮する必要はない」と述べた。金聖翰(キム・ソンハン)高麗大国際大学院教授(元外交部第2次官)は「米国が在韓米軍を保護するためにTHAADを配備しようとしているのか、韓国が購入することを望むのか、この部分を米国が明確にしなければいけない」とし「いま議論するよりも、北が4度目の核実験などの挑発をする場合、韓米が自然な流れでTHAAD協議を開始すればよい」と代案を提示した。討論会は中央日報10階の会議室で、チャン・セジョン中央日報外交安保チーム長の司会で行われた。
◆THAAD韓半島配備、火をつける米国