【社説】中国は韓国のAIIB加入を強要しているのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.16 11:26
高高度ミサイル防衛体系THAADとアジアインフラ投資銀行(AIIB)問題が韓中間の懸案に浮上している。知られているように防御用武器であるTHAADの韓国内配備は、北朝鮮の核に対応するレベルで導入が推進されている。AIIBは、米国・欧州・日本が主導してきた世界銀行とアジア開発銀行に対抗して中国が創設の準備をしてきた国際金融機構だ。中国はTHAAD配備には露骨に反対しながら、AIIBでは韓国の加入に圧力を加えている。国交23年、パートナー関係として深まった両国の友情が逆説的に試されている。
THAAD問題に中国が過度に反応するため韓国政府の立場は難しく見えるが、そういう事案ではない。THAADは基本的に防御用武器であり、北朝鮮の核・ミサイル脅威への対応策の一つだ。戦略的な効率性と費用を総合的に判断し、韓国政府が決定すれば済むことだ。この懸案に関し、中国は内政干渉的な発言を自制するのが当然だ。しかも中国はその間、北朝鮮の核問題解決でいかなる結果も見せていない。残念ながら北核の危険はさらに高まっている。核実験は繰り返され、ミサイルの発射も増えている。この顕著な脅威を否定する土台の上でなら、いかなる議論も進まない。