【時視各角】サムスン電子・現代自動車は忘れなければならない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.10 08:58
崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相は安倍首相の真似しんぼだ。財政拡大と金利引き下げに続き、「賃金が上がってこそ内需が回復する」と話した。野党の文在寅(ムン・ジェイン)代表も最低賃金引き上げと「所得主導経済成長」に相槌を打つ。問題は実現の可能性だ。月給を引き上げられる大企業・公企業の正規職は全賃金労働者の7%。残りの93%が中小・零細企業の労働者だ。引き上げたくても不可能な現実だ。
まず憂鬱な統計値から見よう。韓国の中小企業賃金は大企業の56.7%だ。ドイツは85%だ。夜勤・超過勤務など非人間的労働条件も中小企業がもっと深刻だ。就活学生の目に大企業しか見えないのは当然だ。普段はサムスン批判派だったが入社時期にはみんなサムスン称賛派に急変する。現代自動車を「水が漏れるサンタフェ」と笑いながら、入社の関門である歴史エッセイを書くのに余念がない。