【社説】駐韓米国大使へのテロは大韓民国に対するテロだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.06 14:48
リッパート駐韓米国大使がテロにあった後、血を流しながら行事場所を出て行く姿は衝撃そのものだった。韓米修交133年目に最悪の事件が発生したのだ。韓国の最も重要な同盟国である米国の大使が首都ソウルの真ん中で反人倫的犯罪の標的になったことに対し、国民は重い責任感を感じている。未然にテロを防げなかったことや事故後の未熟な対応も恥ずかしく、自責の念にかられる。
昨日、世宗文化会館で民族和解協力汎国民協議会の主催で開かれた講演会でテロにあったリッパート大使は、縫合手術を無事に終えた。「ウリマダン独島(ドクト、日本名・竹島)番人」という団体の代表であるキム・ギジョン(55)に刃物で襲われたリッパート大使は、右頬に長さ11センチ、深さ3センチの傷を負い、80針も縫わなければならなかった。「もう少し傷が深ければ、命が危なかったかもしれない」と医療スタッフは説明した。朴槿恵(パク・クネ)大統領の指摘のように、今回のテロはリッパート大使個人の身体だけでなく、韓米同盟に向けた攻撃であり、決して許されない利敵行為と変わらない。今回の事件に対する徹底的な真相調査と容疑者および警備責任者に対する厳正な措置、これを基礎に全方向的なテロ対策を準備しなければいけないのは当然のことだ。そうしてこそ今回の悲劇的なテロを乗り越えて韓米同盟をさらに強化できる。