【コラム】中国人観光客1000万人時代、恵みの雨と災難の間=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.06 11:37
陽暦の正月を祝った代わりに、この旧正月連休は済州島(チェジュド)に行ってきた。2008年に行って以来7年ぶりだった。美しい風景は昔そのままだったが、その間に変わったものも多かった。各地に雨後のタケノコのように生まれたチョコレート体験館は突拍子もなく感じられた。済州がいつからチョコレート天国になったのかと気になった。島のあちこちにできたさまざま博物館や「何とかランド」も、かつては見られなかった光景だ。何よりもどこへ行っても中国人観光客「遊客」に会ったのは見慣れぬ経験だった。済州市蓮洞(チェジュシ・ヨンドン)のバオゼン通りは中国なのか韓国なのか分からなくなるほどだった。
ふと2009~2013年のニューヨーク特派員時代を思い出した。タイムズスクエア、ウォールストリート、エンパイアステートビルなどは間違いなく遊客で混み合っていた。観光客だけではない。ニューヨーク5区の中でクイーンズは中国人の手に渡って久しい。コリアタウンの元祖フラッシングでさえチャイナタウンに埋もれてしまった。マンハッタン南東側のチャイナタウンも全方向に領土を広げて今はマンハッタン中部である32丁目のコリアタウンまで視野に入れている。中国系ニューヨーク市長が出てきてもおかしくないぐらいだ。昼夜が逆転したニューヨークがこの程度なのだから、中国の前庭でもある韓国が中国症候群に巻き込まれるのは避けられない運命だ。