<インタビュー>市民意識の欠乏が韓国の根本問題…民主主義に近道はない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.04 11:30
「私は1人の市民としては落第だ。隣人と共存しない代わりに自分の意地と執念だけを前面に出して生きてきた」。「市民」が知性界の話題として浮上した2015年初めに、ソウル大学の宋虎根(ソン・ホグン)教授はこのように告白した。彼が出した新著『私は市民なのか』は、自ら不足していた市民性に対する切なる省察だ。彼を含めた韓国の壮年世代は、成功と出世の論理だけを身につけて生きてきて、私益と公益の調和、共同体の倫理とはほど遠かったということだ。宋教授はこの頃、春川(チュンチョン)郊外の農村で村の人々と付き合いながら暮らし、こうした反省を体現化している。ソルラル(旧正月)を4日後に控えた先月14日、宋教授に会いに春川へと向かった。
チャン・フン教授(以下、チャン)=最近出した本で話題になっている『私は市民なのか』から話を始めよう。著者自らの人生に対する反省が色濃く反映されていた。