【取材日記】人格教育も注入式でやるつもりなのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.02 16:47
先月27日午前、「人格教育振興法」施行令討論会が開かれた国会憲政記念館大講堂。300余りの客席が討論会の開始30分前からぎっしりと埋まった。最近、イシューになっている人格教育に対する関心がそのまま反映されていた。ところが、韓国教育部の施行令細部案が紹介されると客席の反応は徐々に冷たくなっていった。
春川(チュンチョン)教育大学のファン・インピョ教授は「施行令で公聴会開催の方法まで行政手続き中心になっている」と話した。ソウル広南(クァンナン)中学校のイ・ミョンホ校長は「毎年人格を測定することで学校に対する評価が過度に強調されている」と指摘した。全体で15ある条項のうち、半分以上が人格教育計画の樹立、委員会構成、行政協議会設置など手続きを明示した内容で、残りは人格教育評価と教員の研修、過怠金などの規定だ。そのため、今後変わるという人格教育に対する情報を得ようと公聴会まで訪ねてきた教師や保護者の立場からは漠然としていることこの上なかった。何を人格とするかという概念さえ具体的に規定されていなかった。
施行令は法名そのまま人格教育を「振興」するための「具体的」方法が含まれていなければならない。政府がどのように学校を管理して評価するのかを悩むのではなく、何をどのように支援するのか考えなければならない。たとえば、予備教員を養成する教育大学・師範大学の人格教育を強化することにした法に基づき、施行令はどのように強化するのか具体的に明示されなければならない。しかし、施行令にはその言及さえない。