【社説】個人負債の増加を放置すれば金融危機の時限爆弾に=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.02 09:50
年初から個人負債の増加傾向が尋常でない。先月末現在で韓国7大都市銀行で取り扱った住宅担保貸付残高は総額319兆9000億ウォン(約34兆7056億円)で、今年に入り2カ月間で3兆4481億ウォンも増えたことがわかった。昨年1~2月の住宅担保貸付増加額4236億ウォンと比較すると実に8.2倍も多い数値だ。昨年の金利引き下げと住宅担保認定比率(LTV)・総負債償還比率(DTI)規制緩和の効果が本格的に現れたためだとしても増加スピードが過度に速いというのが問題だ。
住宅担保貸付が銀行の個人向け貸付の95%を占めるという点を考慮すると、個人負債も速いスピードで増えていると推定できる。昨年末の個人負債総額は1029兆3000億ウォンで1年間に6.9%増えた。昨年の実質賃金上昇率が1.3%にすぎなかったことと比較すると個人負債がはるかに速く増加しているということがわかる。銀行圏の住宅担保貸付増加額を見るとこうした傾向が今年も続いているわけだ。