【時論】韓中FTA、付加価値が低い「半分協定」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.27 13:32
韓中自由貿易協定(FTA)が25日、仮署名された。中国としては世界10大経済国との最初のFTAという点で、韓国としては最大貿易相手国とのFTAという点で、両国ともに協定の仮署名に意味を付与できる。また、韓中FTA締結で今後、東アジアおよびアジア・太平洋地域の巨大経済統合体の議論でも両国が緊密に協力できるようになり、韓半島(朝鮮半島)を含む北東アジア経済統合の最初のボタンをはめたという点でも高く評価できる。
22章で構成された協定文は外形上、過去5年間に韓国が締結してきた協定と似ている。差があるのなら、国内の農業界の反発を考慮し、低いレベルの市場開放とお互い負担のない内容を中心に協定を構成したという点だ。
「与え過ぎず受け過ぎない」中級レベルの協定といえる。両国ともに多数の関心品目が10年前後の長期関税撤廃品目に規定されたため、履行5年ほど経ってこそ協定の恩恵を期待できるだろう。韓国の対中国10大輸出品目のうち中国が発効と同時に撤廃する品目はわずか1つ(LCDパネル)だけであり、FTAの恩恵が期待されてきた石油化学、自動車、掘削機、二次電池など多数の品目は協定から除外された。