【コラム】権力の苦悩=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.26 11:16
金鍾泌(キム・ジョンピル、JP)元首相はよどみない。彼は言葉を選ぶ。弔問客に聞かせる助言のようなものだ。それは重鎮の感謝の表示だ。夫人である朴栄玉(パク・ヨンオク)氏の葬儀室を見守っていた彼の姿だ。
JPは李明博(イ・ミョンバク)元大統領を迎える。「このような立場になれば、苦しくて孤独で重い責任でそのまま立ち上がることもできず、5年間を支えたこと、大統領が特別な大過もなく過ごせたことは並大抵のことではない。ですから慰労差し上げなければなりません」。李元大統領は軽く笑顔を浮かべた。「ああ、ありがとうございます」といった。JPは「トップは孤独で苦しくて、とりつく島もない孤独な立場だから(大統領を)うまく助けてあげてください」といった。セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表にした話だ。JPが演出する風景は強烈だ。