【BOOK】朝鮮はなぜ倭軍に踏みにじられたのか、血で書いた反省文(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.19 11:39
1593年1月下旬のある日、柳成竜(リュ・ソンリョン)は開城(ケソン)にいた明の提督李如松の軍営でひざまずかなければならなかった。李如松は「明軍に兵糧を適時に補給しなかった罪を問い軍法を執行する」と怒鳴りつけた。柳成竜は頭を下げて涙を流すだけだった。一国の宰相がなぜこうした侮辱と恥辱を味わわなければならなかったのだろうか。
このことが起きる何日か前に李如松は坡州(パジュ)の碧蹄館(ピョクチェグァン)の戦いで日本軍に惨敗した後開城に逃げてきた。そして「もう日本軍とこれ以上戦わず交渉を通じて戦争を終わらせる」と宣言する。明軍だけを信じていた朝鮮は衝撃に陥った。
柳成竜は連日李如松を訪ね、「早く明軍を進撃させ日本軍を国外に追い出してほしい」と訴える。だが、李如松は「戦うならお前たちが直接戦え」と拒否する。それでも柳成竜が催促を止めないので兵糧を言い訳に軍法執行を云々しひざまずかせる侮辱を与えたのだ。