【グローバルアイ】駐中韓国大使候補を眺める中国の相反する視点
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.17 11:22
中国が金章洙(キム・ジャンス)前青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長の駐中韓国大使内定を「前向き」に評価しているというのが、韓国外交当局の分析だ。彼が現政権の実力者であり、青瓦台と直接やり取りしながら韓中安保協力に前向きな役割をするという前提で出した分析だろう。もちろん中国外交当局も公開的な論評はないが、両国関係の強化に寄与すると期待している雰囲気は感知される。
しかしその期待は韓国とはやや差があるようだ。中国外交専門家である金章洙氏に対する最初の反応は「THAAD(高高度ミサイル防衛体系)を念頭に置いた戦略的布石」というものだ。北京大外交関係学院のある教授は最初から「金章洙はTHAAD大使」と話すほどだ。韓国外交当局は軍出身者では初めて大使に内定した金氏が中国側とTHAAD問題について合理的に対話し(中国を)説得することを望むはずだ。