サムスンディスプレイとＬＧディスプレイが有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）技術流出事件と関連して緊迫した神経戦を行っている。韓国検察は今月１３日、ＯＬＥＤ技術流出疑惑でサムスンディスプレイ役職員と協力会社社長らを裁判に送るや、互いに相手方に対する非難を高めながら乱打戦を行っているのだ。

ＬＧディスプレイは１５日、立場を表明した資料を配布して「サムスンディスプレイ役職員による違法で組織的な大型ＯＬＥＤ技術奪取に対してはなはだ遺憾に思う」と明らかにした。

同社は引き続き「サムスンディスプレイが２０１０年からＬＧディスプレイ協力会社に意図的に接近して装備購買に対する架空の約束を通じて大型ＯＬＥＤ技術を持ち出し、起訴措置を受けた」とし「サムスンは技術流出の捜査依頼、競争会社の技術違法取得、特許訴訟など企業事業の外的な手段を通じて競争会社の粗捜しに注力する形態を止め、善意の競争をするよう切に促す」と付け加えた。

水原（スウォン）地検特捜部が今月１３日、サムスンディスプレイ役職員など５人を不正競争防止および営業秘密保護に関する法律違反容疑で不拘束起訴した。

これに対しサムスンディスプレイは直ちに反論資料を出し、陰湿な攻撃や謀略行為を直ちに中断することを要求した。サムスンディスプレイは最近、検察の起訴と関連して「企業間の通常ビジネスに対して多少行き過ぎたものさしを適用したという点で残念」としながら「該当技術は業界に広く知られた技術で不正に取得する理由が全くなく、該当設備会社に当社との取り引き意思を尋ねた事実もない」と釈明した。

サムスンディスプレイは引き続き「われわれは自分たちの技術が外部に流出しないか心配することはあっても、他人の技術にわざわざ注目するような理由はない」とし「今後行われる裁判を通じて当社の職員に罪はないことが明らかにされるだろう」と付け加えた。

これに先立ち水原地裁は、今月６日、サムスンディスプレイのＯＬＥＤ技術流出容疑でサムスンディスプレイのＣ研究員に懲役１年・執行猶予２年を言い渡し、ＬＧディスプレイ役員と協力会社職員など３人に罰金刑を下した。これと関連してサムスンディスプレイは「ＬＧディスプレイの技術不正取得が立証された」と主張した半面、ＬＧディスプレイは「潔白が立証された」と対抗して立場の違いを鮮明にしている。