【時論】次元が異なる「イスラム国」のテロ脅威(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.11 13:17
イスラム過激派組織の「イスラム国」(IS)が日本人の人質2人を殺害したのに続き、3日にはヨルダン空軍のパイロット、ムアズ・カサスベ中尉を生きたまま燃やし殺害する動画を公開した。イスラム国の野蛮な行為に世界は改めて衝撃を受けた。彼らは昨年3月からこれまでに9人の外国人人質を殺害した。日本人2人のほか米国人3人、英国人2人、ロシア人1人、ヨルダン人1人だ。1日には占領地域で捕らえたイラクの軍人と警察3人の殺害動画も公開した。イスラム国のテロが対象を区別しないということを明確に示す証拠だ。ヨルダンはアブドラ国王の陣頭指揮でイスラム国に対する大々的な爆撃に出た。
イスラム国は韓国にはなじみの薄いテロ勢力に見えるが、実は韓国と関連がある。2004年6月にイラクで韓国人キム・ソンイルさんを拉致殺害した組織がこの組織の前身である「唯一神と聖戦」であるためだ。ヨルダン出身のアブ・ムサブ・アル・ザルカウィが1999年に組織したテロ組織は2003年のイラク戦争後に各種テロを通じ急成長した。ザルカウィはさまざまな勢力を集め2004年10月に組織名を「イラクのアルカイダ」に変えた。ザルカウィは2006年の死亡直前にはより多くの武装勢力を統合し「ムジャヒディン議会」を構成した。