【取材手帳】韓国「製造業Uターン」いつ始まるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.10 10:57
「世界の自動車会社がメキシコに集まっている」。
先月末にメキシコシティで会ったエドアルド・ソリス・メキシコ自動車協会(AMIA)会長は「昨年、グローバル自動車企業6社のメキシコに対する新規投資規模だけで計100億ドルにのぼる」とし、このように述べた。ソリス会長は「もうメキシコを米国の下請け基地と見なしてはいけない」とし「米国を脅かすほどになっている」と述べた。
米国で新しい自動車工場が設立されたのは、2011年のテネシー州チャタヌーガのフォルクスワーゲン工場が最後だ。北米自動車産業のハブが過去のデトロイトからアラバマ-ジョージア-テネシー州とつながる米南部地域のいわゆる「自動車ベルト」に動いた後、今はメキシコに移動しているという分析もある。メキシコは10年前まで北米自動車産業雇用の27%ほどを占めていたが、現在は40%台に高まった。米国の4分の1水準の人件費、平均年齢26歳の若い労働力、工場敷地無償提供と法人税5-10年免除など、米州政府を上回る果敢なインセンティブ…。米国を脅かす要素が少なくない。アラバマ州の自動車部品会社の関係者は「米自動車労組連合(UAE)が南部地域に勢力を拡張する動きを見せると、グローバル自動車会社が米国に対する新規投資を避ける雰囲気」と伝えた。