【社説】韓国首相候補の言論観、今が独裁政権の時代か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.09 16:26
李完九(イ・ワング)前セヌリ党院内代表が次期首相候補に指名された時、我々にはそれほど抵抗感はなかった。安大熙(アン・デヒ)首相候補、文昌克(ムン・チャングク)首相候補が相次いで辞退し、危機意識を抱いた国民は、李候補の指名に対し、首相らしい首相が生まれるという期待を抱いた。しかしこうした期待が崩れる疑惑が相次いで出てくると、公職者として基本的な資質まで疑われる事態にまで発展した。
李候補が先月末、記者らとの昼食中、ある発言が公開された。李候補は「放送局の幹部に電話をして特定パネルを抜いた」と自慢した。「私は上の人たちと関係がある。あいつはよくてあいつはだめだ」と報道機関の人事に介入もできるという暗示もした。「そいつはもう終わり」という言葉は、本当に首相候補の口から出た発言なのか信じられないほどだ。政府が人事介入と報道指針で報道に圧力を加えた独裁政権時代でなければありえないことだ。李候補の時計はその時代に向かって逆に動くのか。