【グローバルアイ】「バック・トゥ・ザ・2045」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.02 16:30
「OCT.21.2015」。
1980年代に人気を呼んだSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』の設定時計は、2015年を示していた。主人公の高校生マーティと天才科学者ブラウン博士がタイムマシンの車「デロリアン」に乗って「30年先の未来」である今年にやって来たのだ。映画ではあらゆる先端機器が登場した。映像通話が可能な大型の壁掛けテレビ、タブレットPC、ウェアラブル・バーチャルリアリティ・メガネ、ワンタッチ注文システム、指紋認識ドアロック…。今の基準で見れば、ほとんどがそのままなじんでいる生活用品だ。だがほんの30年前には夢のような、ちょっと雲をつかむような話だった。先週、30年ぶりに再びこの映画を見て感心した。「どうやって80年代に30年後の2015年をこれほど正確に予測したのだろうか」。
映画の中のデロリアンはガソリンとプルトニウムを併用している。簡単に言えば近頃のハイブリッド車だ。だが今日の現実世界では、これよりはるかに親環境的な水素自動車(FCV)が登場した。ガソリンを一滴も使わない。水素を空気の中の酸素と反応させて電気を作る。媒煙が出てくるわけがなく、水蒸気だけが排出される。デロリアンも真似できなかった画期的な完全無公害の新コンセプトカーだ。アイデア段階にあるのではない。現代(ヒョンデ)自動車と日本のトヨタが市販を始めた。映画の中の「夢」を超えたのだ。もちろん30年間の粘り強い進化の努力があったからこそ可能だった。