【コラム】墜落する韓国の中産層、翼はあるか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.02 09:14
2009年、サブプライムローン問題で米国経済がどん底に陥っている時だ。同年にバラク・オバマは米国の歴史上初の黒人大統領になった。米国研修中だった私はオバマの政治的故郷であるシカゴ南部13区域に行きたかった。彼はここで州議会上院議員に出馬して政界に入った。この地域はシカゴ大学周辺の中産層地域と西側の黒人貧困層地域を含んでいる。経済学で有名なシカゴ大学と周辺の科学博物館も立ち寄る計画だった。ところが車に乗らずトラムを利用するというのは誤った判断だった。超高層ビルが並ぶダウンタウンを抜けるとすぐに殺風景が広がった。車窓の外の建物はほとんどが古く、ガラス窓が割れているところも多かった。
シカゴ南部のガーフィールド駅に降りると、駅前のハンバーガー店のガラス窓は割れており破片が道に散らばっていた。その時、向かい側にいた長身の黒人1人が私たち家族に向かってくるとお金を要求した。何を飲んだのか目の焦点が合っていなかった。真昼なのに冷や汗が出た。幸いバスがすぐに到着して難は逃れた。