【コラム】韓日関係に関する4つの理論(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.30 08:05
最近ワシントンで開催された学術会議で、米国の戦略専門家らは米国の同盟国である韓国と日本の葛藤を嘆いた。戦略家らは北東アジアで米国に最も重要な同盟国である韓国と日本の関係について考える度に頭を抱える。韓日国交正常化50周年を迎える今年は、戦略的な利害を共有する韓国と日本が不快な関係を打開するべきだと口をそろえる。ある戦略政策分野の権威者はこのように懸念した。「現在の状態が韓日関係の恒久的な“ニューノーマル(new normal)”ではないのだろうか」。
現在は韓日関係で悪い時期という点を我々は否定できない。両国指導者は首脳会談を開いていない。多者間のアジア太平洋経済協力会議(APEC)や東アジア首脳会議で会えば、お互い目も合わせない。しかし今日の状況がいくら悪く見えるとしても、長期的な観点で見ると、韓日関係で驚くべきことがある。歴史的・感情的な事案にもかかわらず、両国は実用的な協力を過去50年間ほど維持する能力を発揮したということだ。ソウルと東京の関係を見ると、摩擦があった期間より正常な期間がはるかに長い。1973年の金大中(キム・デジュン)拉致事件や74年の文世光(ムン・セグァン)の朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領暗殺計画をめぐり摩擦もあったが、これらは正常ではなく異常な時期だった。