顕宗の御宝、3月還収予定「米、65年ぶりに韓国に返還」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.28 13:24
文定(ムンジョン)王后の御宝と顕宗(ヒョンジョン)の御宝が65年ぶりに韓国に戻るものとみられる。2つの御宝は韓国戦争(朝鮮戦争)当時に米軍兵士が違法に持ち出した重要文化財だ。2つの御宝は2000年、ロサンゼルス・カウンティ・ミュージアム(LACMA)側が競売市場から購入して所蔵し、盗難品と確認されると国土安保捜査局が2013年9月に押収してこれまで調査を進めてきたという。
これに先立ちオバマ大統領は昨年4月に訪韓した際、韓米両国が違法流出した朝鮮王室と大韓帝国の印章9点を返還することで合意したが、2つの御宝は返還対象に含まれていなかった。当時の返還対象は、大韓帝国の国宝である皇帝之宝、純宗(スンジョン)が高宗(コジョン)に太皇帝という尊号を与えて1907年に作った寿康太皇帝宝、朝鮮王室で管理任命に使っていた諭書之宝など9点だ。
朝鮮11代中宗(チュンジョン)の2人目の王妃である文定王后御宝は、亀の形の持ち手がついた金泊の印鑑で、印鑑を押す面には文定王后の尊号である「聖烈大王大妃之宝」と彫られている。