FTA発効後もワイン価格が下がらない理由=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.28 11:26
マージン率が落ちてもワイン価格が下がらない理由はアイロニーにも過度な業者間の割引競争のためだ。今後割引することまで考慮して消費者価格を高く設定しているのだ。韓国の有名ワイン輸入業者関係者は、「最近は定価で買う客がどこにいるのか。あまりにも割引を求めるのでわれわれ(輸入商)も少し高い水準で価格を設定する」と話した。輸入業者が百貨店や大型マートにワインを納品するのにかかる人件費と残ったワインを保管する倉庫費用も消費者価格に上乗せする。あるワイン業界関係者は、「百貨店や一部大型マートは輸入商にワイン売り場を賃貸し、絶えず割引マージンを要求する。人件費だけでなく在庫が発生してもわれわれがすべて責任を負わなければならない」と話す。
輸入商が卸売と小売りを経ずすぐに消費者に販売すれば20%以上の価格バブルを減らせるだろうが、店舗賃貸費、施設設置費、人件費など初期投資費用をまかなうのは困難というのが業界の雰囲気だ。インターネット販売など通信販売も米国や日本、香港などと違い禁止されている。これにより百貨店や大型マートのワイン割引行事を通じてワインを購入する消費者がますます増加している。これと関連して業界関係者は、「政府では青少年酒類販売などを理由にインターネット販売を禁止しているが、実際には焼酎やビールメーカーがワインだけに特恵を与えるとして強く反対している影響が大きい」と説明した。