【取材日記】10年の歳月をむなしく過ごしたPM2.5政策=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.28 10:24
ちょうど10年前の2005年1月27日、中央日報の紙面には「ソウルのPM2.5(微小粒子状物質)、米国基準値の3倍」という記事が掲載された。髪の毛の太さの30分の1にもならないPM2.5(当時は極微細粉じんと表現)は、粒子状物質よりもはるかに体に有害だという内容だった。PM2.5は呼吸器を経て血管中に浸透して脳卒中などの心血管疾患を起こす。
新年に入ってから環境部は粒子状物質とともにPM2.5に対する汚染予報を始めた。国内工場・自動車から排出されるだけでなく中国発スモッグまで重なって市民の健康を威嚇するという憂慮が大きくなったためだ。