<韓国半退時代>趣味のない退職者、「余暇をビジネスに」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.21 15:34
「28年間、冠婚葬祭を除いて一日も休まず出勤しました。そうして退職してみたら、残った時間をどうすることもできません」。
昨年末、大企業を退職したキムさん(55)はこの頃、一日中家でテレビを見たり近所の散歩をしたりして過ごす。確実にすべき事もなく行く所もないからだ。早目に退職準備をしていたおかげで生活費は個人年金などで解決した。健康管理もしっかりやっていた。ところが実際に退職したら残りの時間に何をするべきか考えてみたことがなかったということを、後になって悟った。1960年生まれの彼は80年に大学に入学し、86年に就職してずっと同じ職場だった。彼は「学生時代に学生運動をしていた時は遊ぶのが罪悪だったし、就職してからは『会社型人間』として暮らしていて、自分は何が好きなのかも考える余裕がなかった」と話した。89年の海外旅行の自由化後、大学に通った第2次ベビーブーム世代(68~74年生まれ)とは違い、彼は退職時まで海外出張「うつ症」があった。