【時視各角】青瓦台版「ナッツ・リターン」も時間の問題?=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.21 11:38
「この頃は本当に疲れる。昔が懐かしい。あの頃は新聞・放送さえ防げば良かったのに…」。
大韓航空「ナッツ・リターン」の公判を見守る大企業の広報役員たちの共通した愚痴だ。この事件はメディアを通じて公開されたのではない。大企業社員たちのスマートフォンの匿名掲示板「ブラインド(blind)アプリ」に初めて掲載された。事件が発生した昨年12月5日の当日、大韓航空のブラインドアプリに「降りて!」という題名で詳細な転末が上がってきた。ニューヨークとソウルの時差を勘案すればニューヨーク現地でほとんど生中継されたようなものだ。ここに「こうした事案は外部にも知らせるべきだ」として大韓航空社員が怒りのコメントをしながら外部に知れ渡った。
この事件のもう1つの変曲点はファーストクラス席で現場を目撃した女性乗客の証言だ。彼女は騒動が起きた際にネイバーの「LINE」で、友人とリアルタイムで文字メッセージをやりとりしていた。携帯電話に残っている「〔趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長が〕乗務員を押した」「ファイルを丸めて壁をたたいた」「事務長が降りた」というメッセンジャーの文字がそのまま検察に証拠として提出された。隠ぺいと嘘に汲々としていた大韓航空に、社会全体の怒りが集中した。これら全てSNSが変えた世の中だ。