票のため…国会で握りつぶした「保育園CCTV」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.19 14:32
セヌリ党と保健福祉部が16日「保育園児童暴力の根絶対策」を発表した。金武星(キム・ムソン)セヌリ党代表と文亨杓(ムン・ヒョンピョ)福祉部長官はこの日、ソウル江西区(カンソグ)のある保育園を訪れて▼保育園のCCTV設置義務化▼児童虐待保育士の処罰強化などを骨子とした暴力根絶対策を出した。
だが中央日報が確認した結果、2013年に保育園の保育士2人が17カ月の女児に血豆ができるほど暴行した「釜山(プサン)保育園虐待事件」の前後に保育園CCTV設置義務化法案が国会に提出され、国会がこれを審議していたが保育界の反発を意識した議員がブレーキをかけて法案自体が廃棄になっていたことが分かった。セヌリ党の朴仁淑(パク・インスク)議員は2013年3月に保育園のCCTV設置義務化を骨子とした乳幼児保育法改正案を発議した。その後、児童虐待問題がイシューに浮び上がりながら国会保健福祉委員会が法案審議に出たが、法案審査小委が6月18日に法案を廃棄させた。当時の速記録によれば新政治民主連合の金聖珠(キム・ソンジュ)議員は「国会議員の部屋にカメラを設置して国民に監視しろといえば私たちも賛成できるか」という論理で反対した。同党の南尹仁順(ナムユン・インスン)議員は「CCTVを通じて児童暴力を予防できるかとても疑問だ。監視された空間は愛のあふれる空間にはなりにくい」と主張した。セヌリ党のシン・ギョンニム議員も「子供の安全と予防も重要だが、保育士の人権も大変重要だ」と話した。