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「中国、今年イージス艦5隻追加…日本の海軍力を上回る」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.19 08:05
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昨年、日本のある研究所は日中海軍が尖閣諸島(中国名・釣魚島)で衝突する場合、戦争が始まって数時間以内に中国軍が壊滅するというシミュレーション結果を発表した。米国に続く世界2位の日本海上戦力に基づく戦争シナリオだった。

しかし英国の権威ある軍事専門誌IHSジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー(JDW)は中国の海軍力が今年初めて日本を追い越すと分析した。中国は尖閣諸島のほかにも、南シナ海などを中国の勢力圏と宣言し、海軍戦力の強化に拍車を加えている。

 
中国は原子力空母「遼寧」と計200個の核弾頭を装着した巨浪2潜水艦発射ミサイル、米国も恐れる大陸間弾道ミサイル(ICBM)東風41を備えたのに続き、ミサイル防衛能力がある最新型イージス艦の建造に取り組み、日本のほか米国も脅かす戦力に浮上している。これに対抗し、日本も今年から最新鋭ミサイル防衛システムを搭載したイージス艦2隻の建造に入り、2020年までに8隻に増やす計画だ。中国と日本がそれぞれ海軍力の強化に取り組み、北東アジアの緊張はさらに高まっている。

JDW誌は海上戦力の核心であるイージス艦戦力で中国が日本を上回ると分析した。中国は昨年を基準に052C駆逐艦5隻、052D駆逐艦1隻、051C駆逐艦2隻と計8隻のイージス艦を保有し、6隻を保有する日本を上回ると伝えた。同誌は「イージス艦8隻の遠距離防空戦力は6隻の日本と似ているが、中国は今年052C駆逐艦1隻と052Dなどイージス級駆逐艦4隻を追加で就役させる計画であり、年末には中国のイージス艦戦力が日本の1.5倍以上になるだろう」と分析した。

米国と日本は中国の最新鋭駆逐艦052D級1隻だけをイージス艦と見なしているが、同誌は最近5年以内に就役した駆逐艦7隻もイージス艦の性能を持つと分析した。昨年就役した052Dイージス艦はDH10長距離巡航ミサイルとHQ9艦対空ミサイルなど64発の対艦・対空ミサイルを搭載している。また中国は昨年12月、次世代イージス艦055型駆逐艦の建造に着手した。この駆逐艦は4台のガスタービンを搭載する予定であり、総出力が10万馬力にのぼる。

量的な面で日中海軍力の差はますます広がる傾向だ。海軍の兵力は中国が23万5000人である一方、日本海上自衛隊は4万5800人にすぎない。軍艦の数も日本(120隻)は中国(970隻)の12%にすぎない。非対称戦力の核心である潜水艦の数でも中国は5隻の原子力潜水艦を含む56隻を保有しているが、日本は18隻ほどだ。中国は2013年12月22日、渤海湾で094型原子力潜水艦を通じて巨浪2を発射し、質的な面でも日本に追いついている。また、次世代攻撃用原子力潜水艦と戦略原子力潜水艦を一線部隊に配備している。

反論もある。日本海上戦力は艦艇と武器の質の面で中国を上回っているということだ。日本イージス艦の攻撃・防御能力は米海軍との合同訓練を通じて世界最高という事実が証明されたが、中国イージス艦の性能は客観的に証明されていないというのが、軍事専門家の分析だ。また、日本は中国に比べ潜水艦の数は不足しているが、潜水艦作戦能力と性能で中国に大きく上回っているということだ。

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    中国の空母「遼寧」(左)、日本海上自衛隊の護衛艦「いせ」
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