5億ウォンの引退資産では9年も持ちこたえられない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.16 17:44
これまで財テクは文字どおりお金を集める技術だった。金利が高かったために大金を転がすほど有利だった。不動産の不敗神話も通じた。しかし(退職後も引退できず職を探し続ける)“半退”時代には、もはやこんな公式は働かない。中央日報が15日にシミュレーションしてみた結果によれば、財産を銀行預金と不動産だけで転がしていては30年の半退時代を渡ってはいけないと調査された。
平均的な50代の韓国人キム・ハングク氏(55、仮想人物)の事例を見てみよう。財産(総財産から借金を引いたもの)は「サムスン生命の引退白書」アンケート調査の結果で導き出された50代の平均純資産(4億5077万ウォン)を考慮して5億ウォン(約5400万円)と仮定する。だが、このお金を全て老後の設計に使うことにはならない。▼統計庁が調査した50代平均の子供教育費5年分(約2500万ウォン)と▼韓国消費者院が調査した息子・娘2人の平均結婚費用約2億5000万ウォンを除くと2億2500万ウォンが残った。サムスン生命アンケート調査によれば退職者の月平均生活費は238万ウォンだった。銀行の預金金利は昨年11月平均値である年2.1%、物価上昇率は昨年の消費者物価上昇率1.3%を適用した。これを土台に推算してみると、キム氏は不動産まで全て老後の資金として投じたとしても、9年後にはすっからかんになることが明らかになった。病院費など予想できない支出は考慮しなかった結果だ。もちろん62歳になる7年後からは国民年金を受けとることができるが、現状では30年を持ちこたえるには非常に不足している。