【コラム】感動とときめきの政治はどこへ?=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.13 17:03
朴槿恵(パク・クネ)大統領の学習能力は優れている。大統領職2年で記者の鋭い質問にうまく対応するほどだ。敏感なところは迂回し、説得が必要なことは深々と入る。対面報告が少ないという批判には、最近のように対話チャネルが発達した時代に「私に必ず会いたいと思いますか」と同席した長官らにボールを投げた。「頻繁に会いましょう!」ではなかった。
この優れた学習能力が統治様式と認識の枠を変える柔軟剤になればよいが、むしろ「朴槿恵スタイル」を強化する護身術という気がする。ファッションがそうだ。記者会見場で着た服は、前の襟はたたまれて後ろの襟は立ったスーツ型ジャケット、いわば謙遜と慎重の複合モードであり、髪はやや変わったスタイルで上げていた。雰囲気によって服の色が変わる点を除けば、1979年に青瓦台(チョンワデ、大統領府)を離れた後に固着した「朴槿恵ファッション」だ。前回の大統領選挙当時、野党は「133種類の服」を挙げて贅沢性向を誤って攻撃したが、むしろ133種類が同種のデザインに収束されるという事実から「恐ろしい原則主義」を読み取るべきだった。