世界最高水準のハイブリッド太陽電池、韓国研究チームが開発
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.08 16:28
親環境的だが発電単価の高い太陽電池の短所を克服できる技術を、韓国内の研究チームが開発した。韓国化学研究院のソク・サンイル博士〔成均館(ソンギュングァン)大学エネルギー科学科兼職教授〕研究チームは、値段の安い無機物と有機物を結合した無・有機ハイブリッド・ペロブスカイト(perovskite)太陽電池を開発し、従来の太陽電池に迫る効率(18.4%)を出すことに成功したと7日明らかにした。著名な科学雑誌『ネイチャー(Nature)』オンライン版に紹介された論文を通じてだ。
太陽電池は無限のクリーンエネルギーである太陽光を電気エネルギーに変える装置だ。だが現在使われている多くの太陽電池は、高純度のシリコンを使って光電の変換効率は高いが(約20%)、製造工程が複雑でコストが高いのが短所だ。これに対し値段の安い無・有機物を混ぜて同じ効率を出そうとする試みが続いてきた。天然鉱物ペロブスカイト(CaTiO3)のような結晶構造を持つ無・有機ハイブリッド・ペロブスカイト太陽電池が代表的だ。だがこの電池は製造方法が簡単で値段が安い一方、効率がシリコン電池に大きく及ばない限界を見せていた。