ユーロ圏は結局デフレ…崔副首相「原油安は韓国に好材料」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.08 11:42
国際金融市場が原油安の衝撃に揺れている。中東産ドバイ原油とウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の価格は1バレル当たり50ドル以下に下がった。そのためグローバル資金が米国、ドイツ、日本国債など安全資産に集まっている。ユーロ圏はついにデフレ状態に陥った。欧州中央銀行(ECB)は、「昨年12月の消費者物価は1年前と比べて0.2%落ちた」とこの日発表した。ユーロ圏の物価下落は2009年以降で初めてだ。ブルームバーグは「南欧の長期景気低迷に原油価格下落が重なったため。昨年9月に原油価格が急に下がり始めてから初めて現れたデフレ」と報道した。
原油価格下落を見つめる韓国政府と市場の見方には相当な開きがある。韓国政府は原油価格下落が「薬」という側だ。政府は今年原油価格下落効果で韓国の経済成長率が0.1ポイント上がるだろうという分析を出した。韓国開発研究院(KDI)をはじめとする5つの国策研究機関がこの日開かれた今年最初の経済関係閣僚会議に提出した共同報告書を通じてだ。これによるとドバイ原油基準で年平均1バレル当たり63ドルが維持されるならば約30兆ウォンの実質所得増加効果が現れる。年間原油輸入額が昨年より300億ドルほど減るからだ。崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)副首相兼企画財政部長官は、「原油価格下落は韓国経済に大きな好材料。企業の生産費削減で輸出と投資に肯定的効果があるだろう」と話した。