「中利多売」の空襲…韓国製世界一流商品も揺らぐ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.08 09:04
釜山(プサン)に本社を置く銀星社(ウンソンサ)は釣り竿ひとつで世界の太公望の財布を釣った会社だ。一時は世界市場でシェア20%を超えた。釣り人口が多い日本だけで年間2000万ドル以上を売った。だが、この会社はもう輸出をしていない。同社関係者は「単価が30~40%安い中国製に太刀打ちできない」と話した。薄利多売で物を売る中国の「中利多売」による影響は苛酷だ。かつて1300人余りいた同社工場の従業員は120人に減った。
首根っこを押さえられただけではない。先行きも行き詰まっている。再生用プリンタードラム分野で強者だったペクサンOPCは先進国企業の牽制で業績が急落した。日本のキヤノンが提起した145億ウォン台の特許権侵害禁止訴訟で敗訴し海外営業が萎縮したためだ。わずか5年間で売り上げが半分に落ち込んだ。同社関係者は、「中国企業が低価格の使い捨てカートリッジを大量供給し二重苦に陥っている」と話した。