「中国との製造業争い不必要…R&Dで勝ってこそIT強国」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.01.05 14:30
国際サッカーの舞台に国際サッカー連盟(FIFA)があるように、インターネット分野にはISOC(Internet Society)という国際機構がある。インターネットの公共政策と普及、技術開発などを支援するため1992年に設立された。ISOCは設立10周年の2012年に「インターネット名誉の殿堂」を作り、全世界のインターネット形成と普及に寄与した開拓者30人が殿堂入りした。ワールドワイドウェブ(www)を作ったティム・バーナーズ・リー、インターネット通信規約(TCP/IP)を作ったヴィントン・サーフ、リナックスを作ったリーナス・トーバルズら情報技術(IT)の大家たちが名前を上げた。ここに韓国人で唯一肩を並べた人がいる。「大韓民国インターネットの父」と呼ばれる全吉男(チョン・ギルラム)韓国科学技術院(KAIST)名誉教授(71)だ。
クリスマスキャロルが鳴り響く昨年12月25日、中央SUNDAYはソウル西大門区弘恩洞(ソデムング・ホンウンドン)の全博士の自宅を訪れた。小さい路地が多く上り坂の多い平凡な住宅街にある、築何十年もたつようなテラスハウスだった。全博士はスティーブ・ジョブズを連想させるジーンズにタートルネック姿で妻の趙ハン惠貞(チョ・ハンヘジョン)延世(ヨンセ)大学名誉教授とともに取材陣を迎えてくれた。
◆NASA勤務から帰国後、コンピューター開発