【社説】サムスンのOS「タイゼン」、市場先導者の準備できたか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.02 14:14
サムスン電子がインテルと共同開発したスマート機器用のOS(オペレーションシステム)タイゼン(Tizen)を広めるための勝負の賭けに出た。6日に米国ラスベガスで開かれる国際家電展示会「CES2015」でタイゼンOSを採用したスマートテレビを初公開するという計画がそれだ。これを機に今後すべてのスマートテレビにタイゼンを採用するということだ。サムスンが強みを持つテレビを踏み台にタイゼンの生態系を広げるという意図だ。果たしてサムスンの勝負の賭けは通じるだろうか。
これまでサムスンは脆弱なOS問題に悩まされてきた。一時は日本企業との協力を模索し、ノキアMSなどとの合弁も検討した。そのうちにアップルの登場で状況が差し迫ってくるとサムスンはグーグルアンドロイドを選択し、これをベースにスマートフォントップ企業にのし上がった。だがアンドロイドだけでは限界があるとみて自社OSを絶えず試みてきた。独自OSパダに続くタイゼンがそれだ。しかしスマートフォン時代に空しく譲り渡したOS主導権を握ることはなかなか簡単ではなかった。その間にスマートフォン、ウェアラブル、家電機器などをつなげるIoT(モノインターネット)時代が開かれ始めたのだ。サムスンがタイゼン拡散の先頭としてテレビを選択したのは、このような背景のためだろう。