「対北朝鮮政策は騒がず静かに…準備・過程なき統一は幻想」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.02 11:21
朴槿恵(パク・クネ)大統領が新年の辞で「分断70年を終わらせて統一の道を開く」と言えば、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は1日、南北首脳会談の可能性を開いた。新年早々から南北関係を修復しようという指導者の意志が動いている。しかし実を結ぶには徹底した準備が必要だ。歴代の統一部長官たちは、「過程」と「準備」のない統一はバラ色の幻想に終わる恐れがあると指摘した。歴代長官たちが提示した南北関係改善の5大解決法はこうだ。
①「外交選択肢を増やす覚悟で臨め」=廬武鉉(ノ・ムヒョン)政権で統一部長官をつとめた李鍾ソク(イ・ジョンソク)氏は「金正恩第1書記は中国一辺倒の外交と経済協力に負担を感じて国際社会への進出と南北関係の改善を模索しようとする姿が、1日に発表された新年の辞で反映された」として「北朝鮮が前向きになれるという意向を明らかにし、米国も反対していないため、どの政権よりも南北関係を改善するのに良い環境になった」と話した。李元長官は「南北関係が改善されなければ韓国外交が貧弱になる」として「政府が南北関係と北核問題解決のための論理を作って国際舞台でイニシアチブをとり、出て行かなければならない」と主張した。金大中(キム・デジュン)・廬武鉉政権の統一部長官をつとめた丁世鉉(チョン・セヒョン)氏も「南北対話が活発な時は、米国や中国・ロシアなど強大国の主要人物が常に訪ねてきて北朝鮮問題を相談したり問い合わせをしたりしてきた」として「南北関係をうまく活用すれば、国際社会での韓国の地位が上がる」と話した。