【コラム】「エネルギー戦争」はチャンスだ
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.12.30 17:27
「激動の1年だった」という表現が最もふさわしい産業は、今年の場合、断然エネルギー分野だ。年初1バレルあたり100-110ドルで推移していた国際原油価格は50ドル台まで暴落した。サウジアラビアが増産を主導し、2009年5月以来の最低水準となっている。
ロシアのプーチン大統領が中国の習近平国家主席の夫人・彭麗媛氏の肩にショールをかけた場面にかなり隠れてしまったが、先月その出会いで中露は超大型契約を成立させた。ロシア西部シベリアと中国西部地域をガスパイプラインでつなぎ、300億立方メートルのガスを30年間供給するプロジェクトだ。5月にはシベリア極東と中国東北地域をパイプラインで連結し、年間380億立方メートルずつ供給する4000億ドル(約440兆ウォン)契約を成立させている。昨年の350兆ウォン規模の原油取引を含めると、中露はこの2年間に3回の契約書のサインだけで1000兆ウォン(約110兆円)以上の現金とエネルギーを交換することになる。天文学的な金額であり、大変な量だ。サウジアラビアの増産と中露の密着はコインの裏表だ。別個の懸案でないということだ。