【コラム】ロシア事態、対岸の火ではない=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.30 14:01
ロシアの金融市場が尋常ではない。オイル価格の下落とともに石油輸出に大きく依存してきたロシアのルーブル通貨が半分程度に暴落しながらロシアの国家不渡り説まで出てくる。ロシア政府は基準金利を10.5%から17%に大幅に引き上げ、国民は物の買い占めに出たという。ベネズエラのような産油国やインドネシア、インドのような開発途上国でも外国為替が下落しながら低油価格によってグローバル金融危機が再演されるのではないかという憂慮が一部で提起されている。
韓国政府と金融監督当局は、国際金融市場の混乱の可能性を念頭に置いてモニタリングを強化している。多くの国内外の専門家たちは、現在の状況が低油価版サブプライム事態につながることはないとみている。外国為替危機を体験して以降、開発途上国が外貨準備高を増やしてアジア諸国同士で通貨スワップ(対等交換)協約を締結するなど相互協力体系を作っておいたからだ。韓国も以前とは違ってファンダメンタルが強く、金融市場の混乱は微々たる状況だ。