「私のそばに最後まで残るのは配偶者だけ」…夫婦愛の熱風=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.22 14:39
韓国文化界で、穏やかながらも熱い“夫婦愛”の風が吹いている。老夫婦の愛と離別の話を描いたドキュメンタリー映画『あなた、その川を渡らないで』が20日、観客200万人を突破した。ドキュメンタリーとしては異例の現象だ。このような夫婦愛の風は、公演会場にも続いている。傷ついた夫の純愛譜を描いた演劇『タンポポの風になって』は90%台の客席占有率を記録し、ソウル大学路(テハンノ)の舞台を熱くしている。ソウル忠正路(チュンジョンノ)の文化日報ホールで公演中の別の演劇『トンチミ』(トンチミ=キムチの一種)もこうした流れに乗っている。60年余りを共に老いた夫人が亡くなると、すぐに飲食を断って6日後に息を引き取った時調詩人キム・サンオク氏の実話がモチーフになっている。EBS(韓国教育放送公社)の『長寿の秘密』、MBC(文化放送)の『いつも青い人生』などテレビ番組も老夫婦の愛を扱っている。
◆「現実では珍しくなる夫婦愛」=1997年の通貨危機直後には『アボジ』『カシコギ』などの父性愛を強調した小説が人気を呼んだ。2008年の金融危機後には映画『母なる証明』、小説『母をお願い』などの母性愛が浮上した。これに加えて全世界的にデフレーションの恐怖に包まれた2014年には夫婦愛が浮上する様相だ。困難な時期を信じて頼れる希望へと家族が戻ってリレーのように続く姿を見せている。